あなたの犬のこと、どれだけ知っていますか
以前に書いた、「ひとと動物のかかわり研究会」の動物プロジェクトセミナー。今回は補講および今後の適性試験のための模擬試験です。六本木のペットフォレストアカデミーにて、またまた犬を連れての参加です。
セミナールームに入るやいなや、用意されたイスの少なさにびっくり。10脚ちょっとしかありません。少人数制で今日は勉強になるわぁ。ふふふ。
前回同様、山本央子さんが講師です。これまでの復習を一時間弱。関西モード入った山本節で、惹きつけられる語り口が特徴。真剣さの中にも笑いが絶えない楽しいムードです。山本さんが主張するのは、とにもかくにも犬には「社会性を高める」こと、そして活動のためには、生まれもった「適性」がすべて。(これまでのセミナー記事参照。6/17「適性がすべて」)
実際、山本さんが現在飼っている犬は、訪問活動への参加は不向きで一生できないでしょう、と言います。以前にセラピー犬としてアメリカで活躍した「ヘンリー」は、適性二重丸◎。人間と犬双方に喜びがあるからこそ山本さんは活動を続けてきたのでしょう。
つまり、彼女のように犬の行動学やトレーニングを専門とする人の愛犬でも、不向きなものは不向き、ということです。
お話の後は、キンチョーの「模擬試験」に入ります。とはいっても、しつけや訓練度合いを測る難易度の高いテスト形式ではなく、あくまでも、その犬とハンドラー(飼い主)の適性を見るためです。見知らぬ人にいきなり触られるときの様子、大きな音や、予期せぬ動きをするものへのストレス具合、その時の飼い主の態度、など、チェックに目を光らせながらも和気あいあいとしたムードで進められていきます。
(犬を座らせ、フセさせ、待たせる、なども少しはあったけれど)
さて、うちのアリ子の番。まずは人々の合間をぬって歩行。アリはまだ時々リードをひっぱるクセがあるので、少しハラハラしていたのだけれど、予想したよりも良い子に私の歩きについてくる。地面の匂い嗅ぎもあまり見られず、ホッ。。。ドライで人に愛嬌をふりまかないアリ子。なのに、今回あの場にいた人々が手を伸ばして触ろうとすると、ややシッポを振って寄っていったので、これも胸をなでおろす。
ただし。・・ただし、前回同様、「見知らぬ人に預けられる」では、ダメ子丸出し・・・。山本さんにリードを預けて、何も言わずにわたしが室内から出、パタンとドアを閉めるやいなや、「アンッ・・アンッアンッッ!」という声が。分離不安症というほどではない。が、「行ってしまう」という雰囲気に弱いみたい、このコは。しかもシチュエーションによって違う。預けられた他人がオヤツを持っていれば「くれくれ!」モードになって、飼い主がいなくなろうがへっちゃらなのに。
音に対しては臆病なので、目を細めてやや姿勢を低くして怖がる。回復不可能なほどではないが、瞬間はビクつく。わたしはというと、一生懸命フォローしようと、アリに話しかけ、励ます。周りから見て空回りしてなかっただろうか。。。
そんなこんなでドキドキのうちに出番が終わった。客観的に考えてみると、きっとうちのアリ子は「可もなく不可もなく」といった結果だろうなぁ・・。
最後に山本さんより、今回の8頭犬と8人の飼い主さんの総評。
みんな、家庭犬としてすばらしい犬たちで、ほんとうに愛されて育てられた、お行儀のいい犬たちだと(8頭が集まっても、だれも威嚇したりケンカしたりしなかった。吠えもしなかった)。ただ、これからも「社会化」のトレーニングは意識して続けてくださいと。また、以前にも繰り返し言っていましたが、「常にルーズリード(Jリード)」を身につけさせて!
それから、もうひとつ。飼い主さんがもっと自分の犬のことを知り、信頼関係を深めてくださいと。自分の犬をしっかりコントロールし、行動を予測し、ストレスサインが出たらそれを100%回復させる術ををもっていなければならない、ということを重ねて言っていました。犬にしてみれば、目の前に戸惑うものがあっても、「この人がいて励ましてくれればこわくない!」と思えるようなリーダーには安心してついていくものなのです。もっともっと飼い主さんがそういう存在になってください、とおっしゃっていました。
そう考えると、毎日の接し方や散歩の仕方を見直すことが必要です。自分の犬の様子をよく観察し、考えをめぐらせ、必要なアクションを起こすこと、が、いかに大切か。犬をただ飼ってるだけじゃそこまではなかなか到達しなさそうです。
「ウチの子はこれ好きだから」とか、「ウチの子はイヤがらないから大丈夫」とか、思い込んで言い切ってる飼い主さん(私も含め)には、ちょっと立ち止まって考えてほしい。ほんとうにそうなのだろうか。見えていないだけかもしれないですよ。その犬を守れるのは飼い主さんだけなのです。
更にもうひとつ、山本さんのお話でなるほどと思ったは、しつけが行き届いている犬は、人ひとりVS犬一頭で暮らしているケースが多いということ。なぜなら、しつけ方や対応が統一してるから(ひとりの人が100%しつけるから)。もし家族3人が様々なレベルでしいろんな対応をすれば、犬は覚えるのに3倍かかると言っていました。そりゃそうですよね、同じ行動をしてもAさんとBさんの対応が違ったら、その行動がどのくらいいいことなのか、悪いことなのか、混乱しちゃいますよね。つくづく、一貫性というのは必要だと思いました。
うちのアリはやっぱりあまり活動には向いてないように思う。不可能ではないけれど、適性はそんなに高くない。むりやり自分の犬をセラピー犬にしたがる、愚かな飼い主には決してなりたくない。 でも、こういう講習会はアリの社会性を高めるいい経験になる。なるべく連れ出そうと思う。
Yankees の適性アリ?
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