セラピードッグ

あなたの犬のこと、どれだけ知っていますか

 以前に書いた、ひとと動物のかかわり研究会」の動物プロジェクトセミナー。今回は補講および今後の適性試験のための模擬試験です。六本木のペットフォレストアカデミーにて、またまた犬を連れての参加です。 
 セミナールームに入るやいなや、用意されたイスの少なさにびっくり。10脚ちょっとしかありません。少人数制で今日は勉強になるわぁ。ふふふ。

 前回同様、山本央子さんが講師です。これまでの復習を一時間弱。関西モード入った山本節で、惹きつけられる語り口が特徴。真剣さの中にも笑いが絶えない楽しいムードです。山本さんが主張するのは、とにもかくにも犬には「社会性を高める」こと、そして活動のためには、生まれもった「適性」がすべて。(これまでのセミナー記事参照。6/17「適性がすべて」)
実際、山本さんが現在飼っている犬は、訪問活動への参加は不向きで一生できないでしょう、と言います。以前にセラピー犬としてアメリカで活躍した「ヘンリー」は、適性二重丸◎。人間と犬双方に喜びがあるからこそ山本さんは活動を続けてきたのでしょう。
つまり、彼女のように犬の行動学やトレーニングを専門とする人の愛犬でも、不向きなものは不向き、ということです。

 お話の後は、キンチョーの「模擬試験」に入ります。とはいっても、しつけや訓練度合いを測る難易度の高いテスト形式ではなく、あくまでも、その犬とハンドラー(飼い主)の適性を見るためです。見知らぬ人にいきなり触られるときの様子、大きな音や、予期せぬ動きをするものへのストレス具合、その時の飼い主の態度、など、チェックに目を光らせながらも和気あいあいとしたムードで進められていきます。
(犬を座らせ、フセさせ、待たせる、なども少しはあったけれど)

 さて、うちのアリ子の番。まずは人々の合間をぬって歩行。アリはまだ時々リードをひっぱるクセがあるので、少しハラハラしていたのだけれど、予想したよりも良い子に私の歩きについてくる。地面の匂い嗅ぎもあまり見られず、ホッ。。。ドライで人に愛嬌をふりまかないアリ子。なのに、今回あの場にいた人々が手を伸ばして触ろうとすると、ややシッポを振って寄っていったので、これも胸をなでおろす。
ただし。・・ただし、前回同様、「見知らぬ人に預けられる」では、ダメ子丸出し・・・。山本さんにリードを預けて、何も言わずにわたしが室内から出、パタンとドアを閉めるやいなや、「アンッ・・アンッアンッッ!」という声が。分離不安症というほどではない。が、「行ってしまう」という雰囲気に弱いみたい、このコは。しかもシチュエーションによって違う。預けられた他人がオヤツを持っていれば「くれくれ!」モードになって、飼い主がいなくなろうがへっちゃらなのに。
音に対しては臆病なので、目を細めてやや姿勢を低くして怖がる。回復不可能なほどではないが、瞬間はビクつく。わたしはというと、一生懸命フォローしようと、アリに話しかけ、励ます。周りから見て空回りしてなかっただろうか。。。
そんなこんなでドキドキのうちに出番が終わった。客観的に考えてみると、きっとうちのアリ子は「可もなく不可もなく」といった結果だろうなぁ・・。
 

 最後に山本さんより、今回の8頭犬と8人の飼い主さんの総評。
みんな、家庭犬としてすばらしい犬たちで、ほんとうに愛されて育てられた、お行儀のいい犬たちだと(8頭が集まっても、だれも威嚇したりケンカしたりしなかった。吠えもしなかった)。ただ、これからも「社会化」のトレーニングは意識して続けてくださいと。また、以前にも繰り返し言っていましたが、「常にルーズリード(Jリード)」を身につけさせて!


 それから、もうひとつ。飼い主さんがもっと分の犬のことを知り、信頼関係を深めてくださいと。自分の犬をしっかりコントロールし、行動を予測し、ストレスサインが出たらそれを100%回復させる術ををもっていなければならない、ということを重ねて言っていました。犬にしてみれば、目の前に戸惑うものがあっても、「この人がいて励ましてくれればこわくない!」と思えるようなリーダーには安心してついていくものなのです。もっともっと飼い主さんがそういう存在になってください、とおっしゃっていました。

 そう考えると、毎日の接し方や散歩の仕方を見直すことが必要です。自分の犬の様子をよく観察し、考えをめぐらせ、必要なアクションを起こすこと、が、いかに大切か。犬をただ飼ってるだけじゃそこまではなかなか到達しなさそうです。
「ウチの子はこれ好きだから」とか、「ウチの子はイヤがらないから大丈夫」とか、思い込んで言い切ってる飼い主さん(私も含め)には、ちょっと立ち止まって考えてほしい。ほんとうにそうなのだろうか。見えていないだけかもしれないですよ。その犬を守れるのは飼い主さんだけなのです。

 更にもうひとつ、山本さんのお話でなるほどと思ったは、しつけが行き届いている犬は、人ひとりVS犬一頭で暮らしているケースが多いということ。なぜなら、しつけ方や対応が統一してるから(ひとりの人が100%しつけるから)。もし家族3人が様々なレベルでしいろんな対応をすれば、犬は覚えるのに3倍かかると言っていました。そりゃそうですよね、同じ行動をしてもAさんとBさんの対応が違ったら、その行動がどのくらいいいことなのか、悪いことなのか、混乱しちゃいますよね。つくづく、一貫性というのは必要だと思いました。
 

 うちのアリはやっぱりあまり活動には向いてないように思う。不可能ではないけれど、適性はそんなに高くない。むりやり自分の犬をセラピー犬にしたがる、愚かな飼い主には決してなりたくない。 でも、こういう講習会はアリの社会性を高めるいい経験になる。なるべく連れ出そうと思う。

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  Yankees の適性アリ? 

 

 

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犬もストレスサイン

 とうとう「動物活用プロジェクトセミナー」、第4回の最終回となりました。
 今回は犬連れの参加OKということで、これまでの区民会館ではなく、場所は六本木の動物専門学校で開催です。

 母に連れられ、車で到着したアリ子。六本木の街をしっぽふりふり、いつもの欽ちゃん走りで都会犬気取りです。
・・・が!学校に足を踏み入れるやいなや、さっそく難関が。
エレベータが!
しまった。アリ子は体験したことなかったっけ・・・?
たまに他の犬を連れてエレベーターに乗ることのある私、つい、何の気なしにアリをこの動く箱に誘導したのはいいけれど。エレベーターが動き始めたその瞬間。。。四足を踏ん張って腰が引け、シッポをお尻の下に巻いて「うぉぉぉぉぉぉ、なによコレぇぇぇ!だまされたぁ・・・」とガクガクするアリ子。
うわ、アリ、ごめんんん!!!!!!!!!!!!!
正確には、エレベーター経験はたったの二回目。しかも一回目はかなり昔のことでした。
こういう初めての経験をさせるときには、まずは抱っこして体験させ、徐々に徐々に慣れさせてコワクナイヨと植えつけてあげなきゃいけないのに、全くもって不覚でした。コワい思いをさせてしまった。反省・・・・・。

 アリのとまどいはまだまだ続きます。エレベーターを降りるとそこは・・
リノリウム素材の廊下が。学校や病院でよく使われてる、なんとなくゴムっぽいあの床。そりゃあさすがに経験ないよなぁ。またもや固まるアリ。あせる飼い主。言葉で励ましながら、すかさず用意してきたフードを目の前に出し、「こんな足ざわりの時はこぉぉんなオヤツがもらえるよぉ!!」となんとか騙し騙し歩かせる道のりは、まるで崖に架かった吊り橋を渡っているかのような緊張感でした。向こう岸が待ち遠しかったこと。

 そんな大冒険を経て、今回も時間ギリギリでなんとか到着した我々。セミナー室にはすでに十頭以上のうつくしい家庭犬たちがきょろきょろしています。
箱入りっぽいプードルやパピヨン、涼しげなボーダーコリーや、なんとエアデールテリアまでいます。幸い室内は絨毯敷きで、ホッとしたアリ。と私。初めての場所に入ったときは少しにおいを嗅ぎまわらせてあげましょうという原則を思い出し、セミナー開始までの数分、臭い調査敢行。麻薬犯を探し当てることもなく、ようやく少し落ち着いたアリでした。

 前回同様、米国デルタ協会認定セラピーアニマルハンドラーの山本央子さんが講師です。今回のテーマは「活用動物(犬)の適性と活動手順」。活動に向く適性とは何をもって計ることができるのか?犬のストレス度はどのように知ることができるか?
 以前書いた「適性がすべて」でも述べましたが、すべての犬がAAAやAATに活用できるわけではありません。必要なのは「人に対する社会性」とのこと。自らが人間に近づき、交流を好む犬が現場には望まれます。ムリヤリおとなしくさせて人に触られるのをガマンしている犬からは、触る人間への効果も期待できないのです。

 山本さんと数人の講師の方は、その場にいる犬と飼い主さんを一組ずつ前に出し、じっと観察し、様々なアクションを施していきます。ちなみに今回はテストではありません。
歩行の様子、見知らぬ人への近づき方、撫でられることへの受容、おやつの受け取り方、変わった動きをする人への反応、数人に囲まれたときの反応。などなど。
自分の犬以外はどの犬も優秀に見えてしまいます。入試会場でみんな頭良く見えるのと同じでしょうか。
 さらにその最中で、山本さん、犬のストレス度合いを解説します。日常とは異なった雰囲気の中、犬は小さなとまどいをカラダで表します。それは、素人からすると見逃してしまうようなほんのささいなことです。身体を掻く、あくびをする、身体をブルブルする(シャンプー後のブルブルのような動き)。など、すべてストレスサインや、カーミングシグナルなのだそうです。重くなると、息がハアハア荒くなったり、水やフードに対する反応が鈍くなるなど

 大切なのは、飼い主が自分の愛犬のストレスサインを知っておくこと。いかに適性の高い犬でもストレスは多かれ少なかれ発生します。ストレスを抱えたまま活動を続けても、犬と人双方にメリットはないのです。一旦休ませるなり、中止するなりといった判断を下す観察力と勇気がハンドラーには必要だそうです。

 ところで、アリはどうだったかというと・・・。
「ではビーグルちゃん、歩行してみてください」と言われ、前へ出たものの。。。。途中まではよかったのですが、でてしまいました。石化が。散歩の時もたまにやるのですが、途中で止まって固まってしまうのです。おそらく、「そっちへ行きたくない」という意思なのだと思うのですが、それはつまり飼い主のいうことに100%喜んで従わないということなんですよねぇ。やっぱり私をリーダーとして認めていない・・・?信頼関係がまだまだ!
 さらに、アリには「見知らぬ人に預けられる」の試みが。
「じゃあ飼い主さん、アリちゃんのリードを私に貸してください。で、ちょっと離れて」
と言われ、2メートルほど離れると・・・・
「・・・アンッ!」
と吠えてしまいました。
普段でもアリは、群れ(うちの家族)のメンバーが一人でもどっかへ離れると、「ちょっと!なになにどこいくの?!困るねぇ。」というただならぬ目をするのです。
こういう場に来ると、信頼関係や基本訓練でさえ、まだ完全ではないということがバレバレになります。
 非常~に反省した一日でした。母と「帰って反省会だね・・」と話していたのでした。

 最後に、今回の山本先生語録。

○自分の犬を守れるのは飼い主さんだけです
 山本さんは動物福祉にとても重きを置いているようです。目の前にクライアント(活動の対象者)がいるとついつい犬にムリをさせてしまいそうですが、ストレスを押し殺してまで続けてはいけませんとのこと。

○リードは常に「Jリード」で
Jリードとは、Jの形を描くようにたらんとリードを垂らすこと。決してリードを張らないように。犬をコントロールするのは言葉(声符)で。だからこそ犬とハンドラーのツーカーの仲が試されるわけですね・・。

○普段でも見知らぬ人にフードを渡して自分の犬にあげてもらいましょう
もっともっと人間への社会性を高めるには、「人間のそばに行くといいことがある」ことを学ばせること。
でも実際はなかなかできないよなぁ・・・・。うちのアリはおやつもらえるとわかった段階で唾がダッラダラ出るんだから。で、必ずその人の手にツバついちゃうんだから。

9月に本試験があるとのこと。「それまではみなさん、今日のことを頭に入れて、自分の犬の社会性を高めましょう」
アリ・・・どうだろ、ク-ルドライなこの子は、やっぱり適性なさそう。

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 いや~ん 

 

 

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適性がすべて

 またまた「動物活用プロジェクトセミナー」です。第三回。
前の用事が長引き、ゼッタイ間に合わない~~!!目にもとまらぬ速ワザで自転車をこぎこぎ、足がバターになる直前で汗だくになりながらセミナー室に滑り込みました!スミマセン3分遅刻!(普通に走ったら10分の遅刻はまぬがれなかったのでわれながらスゴイと思う・・)。
不屈の精神と健脚がものいう瞬間。

 今回のテーマは「犬の学習理論とトレーニング」
福祉・教育場面の活動に向く犬とは?どのように育てられた犬が、人間と寄り添っていけるのか?
 講師は、米国デルタ協会認定セラピーアニマルハンドラーの資格を持つ、山本央子(やまもとなかこ)さんです!

 デルタ協会とは、米国シアトルにある、動物関連の調査・研究・教育をしている団体で、世界の動物福祉関連の情報発信の中心となっている存在です。1977年に設立され、福祉・医療・教育の分野で動物を介在させたプログラムを実践し、そのマニュアルはいまや国際的なガイドラインとなっています。
いってみれば、この分野で活動する(したい)人にとってこのデルタ協会の名は、まさに印籠だされてハハーッ
その本場で長いこと活動していた方が講師をしてくださる。これは見逃せない。

 さて、犬はどのような学習工程を経て行動を確定していくのか。
とはいえ、たった1時間半で犬の学習理論からしつけ方法までを網羅できるはずはなく、これだけは、という大切なところのみのお話でした。

 印象に残った部分を挙げてみると。

<犬の育て方について>
・餌付けの美学 ご褒美はフードで!
 ご褒美の種類には、言葉でほめる、撫でる、遊ぶ、おもちゃなどたくさんありますが、フードはいつでもどこでも誰でも扱うことができ、ほとんどの犬が好む共通のご褒美です。エサで釣るのはいやだという人もいますが、犬にとって生きていくために無くてはならぬ、何よりも嬉しいモノ。もちろんフードは導入です。だんだん減らしていきます。

・行動の強化と消去
 人間にとって好ましい行動には報酬(→強化)を。好ましくない行動には罰(→消去)を。ただし、「罰」というのは決して体罰ではなく!体罰を与えるとその人を避けるようになる最悪の結果となります。山本さんは「無視」をいちばんオススメしています。

<施設での活動への適性>
・まずは犬の「適性」!
 日本でも「ドッグセラピー」がたくさんの人に認知され広まるようになってきた一方で、名前や形のみがもてはやされ、理論や学習、そして動物の福祉がおざなりになっているケースがあるようです。
 山本さんいわく、まずは「犬の適性」を見極めて、活動する犬を選ぶのが重要とのこと。その犬が自ら喜んで人と接する素質を持っているか。素質が第一、社会化などのトレーニングは二の次なのだそうです。
ただし、この「適性」には、最初はちょっと苦手だけどトレーニングすれば活動ができるようになるレベルまで含むとのこと。大きな音とか、ちょっと変わった格好や動きをする人間とか、車椅子が苦手とか・・・については、経験を積んで人間が慣れさせてあげるもの。それは人間社会で暮らすすべての犬に必要な「社会化」なのです。

 自分の愛犬をセラピードッグにしたい!と思う人は増えてきていますが、適性がなければ潔くあきらめてくださいとのこと。ムリヤリやっても、双方にとって実のない中途半端な活動になります。あとに残るのは犬のストレスとふれあい効果の薄さと、飼い主の自己満足。活動への適性がないからといって、ダメな犬というわけではもちろんないのです。家族にとっては優秀なコンパニオンアニマルですから。

<その他>
・家庭犬こそ力の宝庫
 そんな適性のある犬たちを介在させたプロジェクトを継続し、広めていくには、家庭犬ベースでの参加と協力が不可欠だと山本さんは言います。米国でさえ、家庭でコンパニオンアニマルとして飼われている動物とその飼い主の活躍なくしては今のように確立しなかったのだそうです。主な理由のひとつは費用です。犬を1頭育てるのには大変なお金がかかります。盲導犬が日本で育たないのは、ここに大きな理由があります。
米国は寄付の文化が根強いので、しかるべき団体には多額の寄付金が集まり、活動を仕事としてやっていけるシステムが存在するようですが、日本ではまだまだこういった活動で食べていくにはかなり難しいんでしょうね。

 犬の勉強を始めてから、セミナーや書物でたくさんのプロやアマチュアの方のしつけ方法論に触れてきました。みんなそれぞれ少しずつ違ったことを言います。犬という生き物を理解するための根底は同じなのですが、末端の部分は見事に違うんですよね・・。はじめはそれこそ混乱です!いったい誰の言うことを信じたらいいの??まるで仲の悪いお父さんとお母さんといじわるばあさんに挟まれた無力な子供のように。

 結局は、どれを取るか決める、ということなんですよね。自分の思いと、それぞれの犬に合った方法を自分で決めるしかないのです。罰ひとつとっても、無視がいいのか、ひと言叱るのがキクのか、天罰系がいいのか・・。目の前にいる犬の観察と判断です。あとは経験なんですね。
 でも、今回の山本さんの理論はわたしにとって、かなりしっくりくるものでした。この方の方法をウチのアリの今後のトレーニングに当てはめてみたいと思いました。
 最後に、山本さんが特に強調しておっしゃっていたこと。
「飼い主のことが大好きな犬に育てましょう」!!

 次回の第4回は、とうとう犬連れでの参加になります。うちのアリには果たして活動への適性があるのでしょうか・・。
 飼い主の判断としてはちょっとビミョー。だな。

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ボランティアの心得

 以前に書いた、養老孟司さんが理事を務める団体ひとと動物のかかわり研究会の「動物活用プロジェクトセミナー第2回」に行ってきました。
 今回はナマ養老はナシ。残念。

 今回のテーマは「ボランティアの心得と動物福祉」

 ボランティアって経験ありますか?日本ではあんまり馴染みがないですよね。清掃活動や各種施設でのお手伝い、日常的なものから災害やイベントでのピンポイントなもの。そして使用済み切手やテレカを集めて送るのも立派なボランティアだそうです。
わたしが学生のときはあまりなかったけど、最近では学校で生徒にボランティア活動を推進しているところもあるみたいですよね。(勧められてやる時点ですでに純粋なボランティアではないケド・・)。

 いったいボランティアってどっから入ればいいの?何に気をつけたらいいの?こんなわたしでもできるの??
イマイチ曖昧にとらえていたボランティアのイメージが、このセミナーで少しわかりました。
特に印象に残った部分を抜粋してみます。

 ボランティアの心得>
①自発性・主体性(他から強制されない)
②社会性・連帯性(共に生きているということ・上下関係×)
③無償性・無給性(見返りを求めない・精神的な報酬○・金銭×)
④創造性・開拓性・先駆性(現状に甘んじない・ニーズに積極的に)

 読むとなんか、ひと皮むけた人しかできそうにない感じです。時間と労力は金稼ぎと自分のことにしか使いたくないホリエモン人種にはムリ・・。

 でも次のもっと砕いた心得を読むと、皮のムケてないわたしにもできるかも、って。

 ボランティアを永く>
①身近なことから(挨拶だけだっていいんです)
②相手の気持ちになって(善意の押し付けにならないよう)
③ムリ・ムラのないよう(自分に余裕がないとね)
④約束は必ず守ること
⑤秘密は必ず守って(個人情報はホゴです)
⑥けじめをつけた活動を(時間も量もダラダラしない)
⑦常に記録・点検(かえりみると良い結果に)
⑧学習・そして成長を(進歩しないとね)
⑨あくまで「わき役」として(主人公は相手です)
⑩周囲の理解を得て(家族に迷惑をかけたらモトモコモない)

 ナルホド。世の中みんなこんないい人だといいんですが。

 おもしろいと思ったのは、「ひとはなぜボランティアをするのか」。主にふたつに分けられるそうです。ひとつは「人情派」ひとの痛みに同情する派。かわいそうだから。なんとかしてあげたいから。感情的な部分からのアプローチがこれです。もうひとつは「理性派」。より良い社会への改善・改革のため。アタマで考えて、どのように田んぼに水を流すか、灌漑施設を整えるようなものです。理論的な部分からのアプローチです。
おもしろい。でもきっと前者のほうが多そうですよね。

 それから、お話の中で印象深かった、ボランティアの悪い例。

熱意型・・考えずやみくもに走って、相手先に面倒をかけてしまうケース。神戸や新潟の地震の際、リュックしょってとりあえず「お手伝いさせて下さい」と押しかけた正義感ある方たちの一部もこれになるそうです。なにしろ宿泊と食事の手配がない。ただでさえ混乱の中、混乱を生んだそうです。自分の身の回りのことは自分でするのがボランティアだそう。(お心当たりのある方、ゴメンナサイ。)でも、もちろん熱意には感動です。日本人も捨てたもんじゃないとたくさんの人が感じたと思います。

自己完結型・・おせっかいおばさん。押し付けて満足。相手の気持ちより自己満足のためにやるタイプ。相手にしてみれば「ヤレヤレやっと帰った・・」。

グループ・・グループの維持が目的。グループのボスを持ち上げるためにやるやる。

・・自分たちの活動がいちばん良い。他の同様の活動を認めない。

こう聞くとコワくなって躊躇してしまいそうです。
はい。渡る世間は鬼ばかり。肝に銘じて。。。。

 もうひとつ、気をつけようと思ったことが。
わたしも時々やってしまうんですが、、「腕組み」。
手もちブサタの時になんとなく楽だからやってしまうんですけど、コレ、相手に威圧感を与えるんですよね。たとえば高齢者施設などに見学に来た人が、腕組みをして壁に寄りかかってじっと見ていたりすると、偉そうでコワそうな圧力を感じるそうです。高齢者や障害者なんかは特に、だそうです。自分ではそんなつもりなくても、外から見た印象というのは別モノですからね。わたしの知ってる人にもいつもそんな威圧感ぷんぷんの人がいます。福祉に向いてないんじゃないかと思ってしまいます。

 ボランティアって、新しい世界が開けることだと思います。通常の生活の中では接することのない人の気持ちに気づくことができ、ああ、いろんな状況の人がいるんだ、とわかるだけでもいいんじゃないかと思います。ギスギスした世の中、みんなが少しでも気持ちよく暮らすための救世主はもはや「思いやり」しかないのでは。ありがちな言葉だけれど。

 長くなって「動物福祉」のことは書けなかった~~

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名犬チロリの残したもの

Photo_18  4月30日に、ある犬のお別れ会が東京日本橋のロイヤルパークホテルで催されました。
 「名犬チロリ」。

 セラピードッグとしてたくさんの人々を勇気付け、高齢者の心と体の回復に貢献したチロリは、この3月に15年の犬生を閉じました。14年前、団地のゴミ捨て場に5頭の仔犬とともに捨てられ、保健所で殺される運命だった犬が、花いっぱいの祭壇の大きな遺影の中で笑っています。

 

Cirori 犬のお葬式で、これほどたくさんの方が集まって、ほとんどの人が涙を流している光景を初めて見ました。天寿をまっとうした人間のお葬式では、人々は義理もあって弔問をし、親近者以外にはあまり大泣きしている方はいない印象があります。が、今回のチロリのお別れ会では、みんなこらえきれないといった様子で、席の随所から鼻をすする音が聞こえてきました。男の方もけっこう涙を流していたようです。
 特に涙を誘った場面は、チロリの今までのセラピー活動記録や、ガン闘病記の記録をまとめたフィルムの上映です。亡くなった者が映像の中で動いている姿を見せられると、誰もがうっ・・ときますよね。場内に入るやいなや遺影を見てポロポロきている方もいました。これまでチロリが多くの人に愛されていたからだと思います。

 チロリの育ての親の大木トオルさんは、アメリカで活躍するブルース歌手ですが、現在はセラピードッグの普及に心血を注ぐ熱いオジサマです。「国際セラピードッグ協会」を立ち上げ、ここ数年、NHKテレビや各新聞で取り上げられたり、昨今のドッグセラピーの知名度向上に大きな役割を果たしています。
 この方が喪主となり、挨拶やフィルムの解説、捧げる歌をとりまぜて会は盛り上がりました。感謝状の授与式やフィナーレには、現在活躍中のセラピードッグたち10頭あまりが登場し、来客をお見送りし、またまた人々の涙を誘いました。
 今回のお別れ会は、NHKで紹介されたこともあって場内満員の会となり、チロリの偉業を改めて感じました。

 たかだか犬、にお葬式?と笑ってしまう人もいるかと思いますが、一頭の元捨て犬が、多くの人間の心にどれだけの影響を与えたか見た気しました。

♪名犬チロリ思い出の作品
映画『犬と歩けば~チロリとタムラ~』
 (監督:篠原誠/出演:田中直樹(ココリコ)、りょう、他)
書籍『名犬チロリ~セラピードッグが「奇跡」を起こす~』 (大木トオル/マガジンハウス)
○漫画『ドッグロード・セラピードッグ チロリの物語』(川上慎/月刊プリンセス掲載)
○スペシャルオリンピックス長野世界大会公式記念『チロリ ピンバッヂ』
○切手『名犬チロリ写真付き切手』
などなど 

Photo_20 チロリ亡きあとのリーダー、ピース。

 喪ネクタイしてます。

 

 

 

 

 

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ナマ養老

 4月22日の土曜日、ナマ養老孟司さんを見てきました!
と書いても特にうらやましがられなさそうですが・・。

 養老さんが理事長をしている、NPO法人ひとと動物のかかわり研究会という団体のセミナー講演を聴きにいったのです。解剖学者の養老さんというより、虫集めのほうの養老さんです。人と自然の関係や、人と動物のよりよい環境づくりについての調査研究・普及啓発などをする団体です。
 今回のセミナーは、動物活用プロジェクトの一環で、「ペットと共にボランティア」と題し、ペットを連れて医療・福祉施設や教育施設を訪問するボランティアを育成する目的だそうです。全4回のセミナー終了後、そのペットに適正があれば、会のボランティアとして地域で活動をすることになるそう。

 うちのアリ子に果たしてその資質があるかどうか・・・。
車椅子苦手だし、匂いは嗅ぐし、こわがりだし、時々しれっとするし・・。(-_-)
その可能性は置いといて、4回のセミナーを全部出てみる予定です。私が今学んでいるセラピードッグの授業と、どこが共通するか、どこが違うか、、、楽しみ。

 さて、初回の第一回は「プログラムの概要と動物の理解」ということで、プロジェクトマネージャーの的場美芳子さんより、動物プロジェクトの概念説明や、医療・福祉・教育分野での動物活用の歩み、実践例などの簡単なお話がありました。
 その後、養老さんからの「人と動物の違いについて」のお話が始まりました。
私は前寄りに座っていたので、養老さんとはほんの3メートルくらい。

 うわぁ~~・・・テレビでみてるあのオジサマそのまま・・・。当たり前だけど・・。

 学者とか政治家とかって、俳優やタレントと違ってルックスが飛びぬけていいわけでもないし、ワザを見るわけでもないし。実際目の前にした感動が訪れたのか訪れないのかもよくわからないまま、テレビ画面を通すのと同じような感じで聴いていました。養老さんはテレビの中同様、もごもごと低いテンションで喋り、文章同様、簡単なようで難しいことをお話されていました。

 中でひとつ、いちばんナルホドと思ったのは、

 人間は「観念」が優先し、動物は「感覚」が優先する。
 

 人間は、とくに我々大人は、頭で理解するのが先になってしまって、物事を思いこみで見ているんだそう。そこにあるリンゴに見えるものはリンゴ。
動物は「同じ」という感覚がないそう。いつでもフレッシュに、その瞬間瞬間で判断する。そこにあるものは、なんだ?なに?コレ。マズ・・。
結局リンゴの形をした(と人間が思ってる)ろうそく。でした。

 「違い」のわかる女、アリ子。

 動物を飼うことは、人間が失った「感性」をふくらませることにつながるそうです。
 

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認知症の高齢者とお話すること

 昨日は授業の一環で、セラピードッグと一緒に中央区の高齢者施設を訪問しました。
 この施設へは定期的に訪問しています。犬5~6頭とトレーナーさん&我々生徒の合計13、4人、そして30人前後の高齢者の方(入居者とデイサービス利用の方)で、一時間ちょっとの間、リハビリを兼ねた楽しい時間を過ごします。

 私は介護士の資格があるわけでもなく、ごくごく一般の、ただの「おねえさん」として高齢者の方とお話をします。ほとんどの方が認知症ですが、年齢もさまざま、症状の個人差もものすごくあります(私の印象だけど)。車椅子を使用している方は半数超程度で、一部の方は独りでも歩行が可能です。
 まだ半年の浅い経験で、特別な知識のない(勉強中!)私のひそかな奮闘をつづります・・。
 

○10秒前のことなのに・・
 あるおばあさんが柴MIXの犬をしきりに撫でています。この犬は人間の膝の上に頭を乗せてスリスリするのがお得意です。おばあさんは「よしよし、今度会うときはおいしいもの持ってくるわね」とご満悦です。じゃあまたね、と、その犬が去った後、一拍おいて私はおばあさんに話しかけました。


私 「今、ワンちゃんが嬉しそうに顔をお膝にすりよせてましたね~」

おばあさん 「・・・・・・。え・・?、ごめんなさい、わたしわからないの・・。」

そうですか、、そうでしたか。忘れてしまったんですね。
でもいいんです。確かに10秒前はとてもいい笑顔で犬を触っていましたよ。
 

○何度でも話してください。
 あるおばあさんが私に嬉しそうに話します。

おばあさん 「昔、わたしも犬を飼ってたのよ。このくらいの大きさでね。白くてね、抱っこが好きでね。」

私 「そうですか、ワンちゃんお好きなんですね。今日来ている犬たちの中では誰がいちばん好きですか?」

・・・(うんぬんかんぬん会話ひとしきり)・・・

おばあさん 「昔、うちにも犬がいてね。このくらいの大きさでね。白い犬。抱っこが好きで。」

私 「あら、ワンちゃん飼ってたんですねー。ごはんは何をあげてたんですか?」

・・・(またちょっと会話)・・・

おばあさん 「わたしもね、犬を飼ってたのよ。大きさはこのくらいかしら。で、・・・」

もちろん、何回だって、I'm ready.
 

○こわごわじゃダメなんです
 あるおばあさん、犬には関心を寄せません。手はしきりに自分の膝元をいじくってます。


私 「○○さん、こんにちわ。あったかくなりましたね。」

おばあさん 「・・・・・。ひひ・・。」

私 「犬が来てますよ。触りますか?(おばあさんの膝に手を置く)」

おばあさん 「○▲※◇・・・(ニッタリ)、・・・わかってるよぉ」

私 「今日のご気分はいかがですか」

おばあさん 「・・・◎※なんだよぉ!」(さっと手を頭に)

 私は少し後ろに下がろうとしてしまいました。認知症の方の中には暴力・暴言が出る場合も多々あります。この施設、しかもこの場にいる方々にはほとんどないとのことですが、そういうケースが頭の片隅にあり、目の前のおばあさんを一瞬でも疑ってしまいました。
でもそれを怖がっていたら、たぶんびくびくしてそれが態度に出て、心からの笑顔なんて出ないです!まして耳の遠い高齢者には顔を近づけて、大きな声で喋るのが常。接近戦で急に出たこぶしをかわすなんて、動体視力の落ちたこの私にできるかなぁ。。。
 結局、考えないことにしました(・-・)

 介護士さんや、回数を積み重ねたベテランさんは認知症の方への接し方がこなれています。でもわたしはとまどいながらも「その辺のおねえさん」で接したいなァと思っています。

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セラピードッグの可能性

 毎週土日にセラピードッグトレーナー育成のスクールに通っています。

 近頃よく耳にするようになった「ドッグセラピー」。広く「アニマルセラピー」の一部分で、欧米ではホースセラピーやイルカセラピーなんかも盛んだと聞きますが、日本では犬がやっと、な印象です。主に高齢者施設や医療機関、障害者施設などで活躍するセラピードッグを育成している団体があります。それが「国際セラピードッグ協会」です。
 この団体は、セラピー活動と同時に、捨て犬の保護にも携わっています。捨て犬や保護犬をセラピードッグとして育てているのです。一旦、人間に不要と言われた犬たちが、逆に人間を元気にするために働く・・・、胸が熱くなりますね・・・。

 さて、ひとくちに「セラピー」といっても正確には次の二つにわけられるそうです。

  1. 「アニマル アシステッド セラピー」=AAT・・・動物介在療法
  2. 「アニマル アシステッド アクティビティ」=AAA・・・動物介在活動

 どちらも動物との触れ合いを通じて、リラックス効果や情緒の安定を得たり、人間同士の交流を促したりと心理的な効果が期待できる点は共通するものの、最大の違いは、「1」が最終的に病気の治療を目的とすること。ただ楽しい時間を過ごすだけではなく、医師と連携して治療効果を上げるというゴールがあるのです。
 先に挙げた「国際セラピードッグ協会」は「1」の「動物介在療法」の普及活動をしている団体です。でも、日本ではまだまだ両者の決定的な差を示す実例が少ないのが現状。「病院に犬を入れるなんて!」という壁はなかなか突破できないのでしょうか。「動物介在療法がアメリカのように世間に広く認知されるのはこれからの活動にかかっているのでしょう・・。

 えーと、初めに書いたスクール。 
 通い始めて数ヶ月、、、 まだまだ、暗中模索~
 犬とかかわる仕事の世界は奥の深~~いものだと解っていたものの、実際目の当たりにするとほんっと難しさを実感。犬をコントロールする技術というのは経験と才能、学習能力、そしてなにより根気です。。。。100犬100色
 また、実のところ今の日本では訓練士さんの訓練方法も100士100色、だそうです。え!?そうなの?フクザツ・・。それって犬も混乱しない??

 ただ、セラピードッグのトレーナーは、家庭犬や警察犬の訓練士と違い、人間相手の仕事というのが第一前提。人間の心や体を元気にする福祉の仕事なんです。だから、犬の習性や訓練方法を勉強すると同時に、人間の疾患や心の病、ストレスについても学ぶ必要があるのです。
 というわけで、授業の種類も盛りだくさん。脳みそのシワをどんどん増やして、たくさんの犬と人に接しないと理想的なセラピードッグトレーナーにはなれないのです。

 ドッグセラピーがもっともっと普及することを願います。
 そして多くの人が犬の能力に気づき、捨て犬に手を差し伸べてくれる人々が増えることを祈ります。
 さらには、本当の意味での「動物と人間の共生」が実現すればいいですね。

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