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野生の証明 ?

 大雪長ぐつ履いてわしわしと。

 遥か北の大地まで大地まで、笑う動物たちに逢いにいってきました。

 冬の北海道の中でも特に寒いといわれている旭川、そんな場所にある日本最北の動物園に人々が押し寄せるという。ニュースやツアーでも有名の、入園者数日本一を誇る旭山動物園 !!

 「奇跡の動物園」と言われているこの動物園は、今年開園40周年を迎えますが、山あり谷ありイバラの道を歩んできたのだそうです。1967年の開園後しばらくは賑わいを見せたものの、徐々に入園者数が落ち込み、90年代半ばには存続の危機に直面します。しかし、園関係者の情熱や市民の願いから、なんとか持ち直します。その時から、今までの動物園の「生体」展示方法を覆すような、「生態」展示の仕方を考案し、野生動物の本能に基づく行動を観察できる動物園に生まれ変わっていくのです。

 さて、手にしたパンフレットを見ると、テーマは「伝えるのは命のかがやき」。ここにはパンダもラッコもいません。珍しい珍しくない(人間が決める)にかかわらず、どんな動物でも独自の美しい姿と、それぞれの生態(習性や行動など)があるのだと言います。生態を観察するには、野生に近い環境に出来る限り近づけること。コンクリートの床の狭いオリのなかじゃ、命のともしびって感じだもんね・・。とはいえ、スペースの問題と、提供できる動植物種、その土地の気候という限られた環境の中で、いかに展示動物をいきいきとさせるか? 自然界でも、オリの中でも、野生の命の気高さは変わらないはず。
 

 さて、門を入ります。

この寒いのに結構な混雑。ツアーの人々もたくさんいるようです。冬の動物園なので、冬に元気な動物、または、寒いのは苦手だけど、まあまあイケるよという動物たちが見られます。冬に向かない動物たちは室内展示か、展示そのものがありません。
 

 まずはペンギン館へ!

Photo_288  入るやいなや息を呑みます。

 右に左に、そして頭上に、空飛ぶペンギンたち。

 さっきまで雪の陸上にいたのに、、ここはどこ?

 水中トンネルです。

Photo_289   陸上での不器用なよちよちノロノロ歩きとはうってかわって、 ここでは、おらおらどけどけと言わんばかりにツーイツイと。
 ほんとに飛んでいるよう。

 まるで三輪車3歳児がイアン・ソープに突如化けたかのよう。

  
 
  なんとスピーディで気持ちよさげに泳ぐのだろう。
この名物水中トンネルを完成させるのにはたいへんな苦労があったそうです。少し前に放送されたドラマ「旭山動物園の奇跡」で、描かれていました。年間での寒暖さが日本一の旭川では、アクリル水槽の耐久性が保証できない、とメーカーに渋い顔をされたり、いざ水槽に水を張ってみるとアクリル接着部分からくる水のにごりが生じたり、と・・。それでもペンギンを飛ばせたいと、困難に立ち向かった飼育係の方々はすばらしい!
 

1_10

  
  ぷか

 

 

 Photo_290
 ここに来たからには、冬の名物・キングペンギンのお散歩もやっぱり観戦しないと。

 時間前からものすごい人垣。たくさんの瞳が見守る中、何を考えてるのか、何も考えてないのか、ぺたぺたゆっくり歩き続ける銀色のスターたち。アカデミー賞授与式か?

 

1_11  左端にいるぼさぼさ君←は、換羽中だそう。

   みんな次々と順番に換羽するそう。

 

 

 ペンギンのお散歩というイベントは、お客さんへのサービス心だけから考案されたわけではなく、キングペンギンの生態上のことからきているそうです。キングペンギンは、冬場は食べ物を求めてあっちこっち移動する習性なので、運動させないと元気がなくなるそう。
 
 

 お次も冬の名物、ホッキョクグマ。わたしが最も時間を費やして観察した、唯一の海洋性クマ。これはダイナミックで楽しいよ~。

Photo_291  こんなデッカイ図体して、子供のようによく遊ぶんだこれが。 

 雪うれしそう。いやいや、なんてったって北極熊。北海道じゃ生ぬるいよね。

 

 ほっきょくぐま館には巨大プールがあり、お客さんはガラス越しに水中で泳ぐクマの姿を間近見ることができます。わたし(中背強)の立った目線あたりに水面があるので、クマが陸のふちから くるぞ、くるぞ、くるぞ・・・ざっぱ~ん!!! 、と、飛び込んでくるのを目の前で見るわけです。

Photo_292    ←は、しゃがんだ目線。

水の中での毛の流れとか、表情とか、ガラスに押し付けたニクキュウの様子とか。見られます。ニクキュウは巨大で硬そう。

 
 

Photo_293

 ぶくぶくぶく、と沈んでみたり。

 楽しそうに泳ぐよ! 

 

 

Photo_294  さらに珍しいウリのひとつ、これ、シールズアイ。
カプセルみたいなのがクマの展示スペースにぽこっと飛び出てるの。そこに人間が顔を出せるようになっていて、あわよくばクマに接近!この季節はカプセルに積もった雪が視界をさえぎっちゃって・・。まぁ結局近づいてきてくれなかったけど。

 

Photo_295

 のぞき窓の下はこんな感じ。

 

 

 

 

 
 でもね、ちょっぴり気になったことが。他の動物園でホッキョクグマを見たとき、飼育場の中で同じ行動を延々と繰り返す常動行動(異常行動のひとつ)があって、「うーん、やっぱりこんな狭くてコンクリートじゃストレスがたまるのかな」と思ったんだけど、今回、旭山動物園でも見られたの。同じところを行ったり来たり。まったく同じコースを歩いて同じ壁に身体をこすりつけて、など。一度常動行動が起きると、なかなかやめさせるのが難しいと聞いたけれれど・・。

Photo_296 ←行ったり来たり。Photo_297
規則正しくこのガラスに現れるコユキ(たしか)。

わぉーん、と、→
同じところに
来ては雄たけびを上げるオス君

 

 Photo_298
 

  気をとりなおして次へ~。

 

 

 

 

 
 アザラシ館です。

入るとすぐに、マリンウェイ(円柱水槽!)

1_12  速い~、もうちょとゆっくり!

 これ、ホントに360度、身体の様子が隅々まで見られるよ!頭からしっぽ(?)まで、間近でなめるように見ていたワタシ。足先がカワイイんだ。肉厚で割れてて。

 けっこうこの円柱がお気に入りの様子、よくここに遊びにくるアザラシさん多し。
 アザラシは好奇心旺盛なので、人間を観察しているそうです。こんな近くでもストレスはたまらないって。夏は飼育場に、ウミネコやカモメと同居してるんだって!水槽の中にはテトラポット。

 

 さて、これもすごい、もうじゅう館のアムールヒョウ

Photo_299

 ここここ!これ、オリが通路にせり出してるの。

 お客さんの真上にヒョウが寝てるわけ。
 なんともリアルなわけよ。

 表は高いところに上るのが好きだし、人間を下に見ることで優越感にひたるし、ストレス感じないんだってさ。
 

 

1_13 2_3

 ←美しい模様ね。 

 はみだしニクキュウ→

 

 

 「動物園は動物が寝てばかりでつまらない」という声がたくさんあったんだって。
(ほんとは獲物をとるとき以外の時間は寝ているのが野生の本能なんだけどさ。)
でもその意見を逆手にとって、寝てても楽しめるのがこの展示方法というわけ、だそう。

  

 オランウータンは室内展示です。このアクロバットみたいな遊戯物(?)が、春以降は外にあって、オランウータンの空中綱渡りが見られるのだけど。

Photo_300

 こどもウータンがじょうずにロッククライミングしてました。

 

 

 

 そして次は、この動物園が生まれ変わったときに最初にできた「こども牧場」。
主に家畜や小動物がいて、時間帯を決めて子供に動物と触れ合ってもらう目的。

Photo_304  
 

 しばやぎさんとか。雪に映えるね。

 

Photo_302

 大量のモルモット。寒気・・。

 モルモットもいろんな髪型あるんだなぁ。

 

 1_15 

 目があった!

 

 

 

 ここは学習の場にもなっています。
外のボードには、「家畜とは?」「外来種とは?」「エキゾチックアニマルとは?」などなど。ふむふむ。

 
 こども牧場に限らず、展示動物のそれぞれに、生態や身体の仕組みについてなどの解説が興味深く、わかりやすく貼ってあるのが魅力的です。みんな飼育係が作成してるんだって。さらに、地元の小・中学生がその動物について勉強した動物新聞のようなものが貼ってあります。旭山動物園は、教育にも力を入れているのです。

 
 こんなふうに、たしかに旭山動物園は他の動物園の雰囲気となにか違います。
生態展示に力をいれているという予備知識を持っていかなかったとしても、なんというか、園全体に温かい空気が流れている感じがするのです(雪なのにね)。お客さんに楽しんでもらいたいとともに、動物への慈しみが溢れているのでしょうか。わたしが今まで動物園に行って心によぎったせつなさが、ここでは少ないように思いました。ここはまったく新しい、理想の動物園として、動物展示の未来を切り開いたと言っていいのでしょう。
 上に挙げた動物たちは、この10年間でぞくぞくとオープンした新しい飼育場に住む動物たちです。とても全部は紹介できないけれど。でも、まだまだ古い飼育場のままの動物だっているんです。ぞうやサイ、キリンやラクダその他は、ペンギンやアザラシのように、人だかりはできません。新しい家の提供は順番待ちですかね。

Photo_303

  

 

 ときどき雪の地面にずりっと滑るキリン。

 

 

 

  旭山動物園は、2004年に上野動物園の年間入園者数を抜いて、今や年間入園者数300万人を越えるそう。わたしみたいに東京からわざわざやって来る人がいるわけだから当たり前ですね。そんな中、この異常な数はさすがに動物にストレスを与えないのかという疑問視や、マナーの悪い客(餌付けする、フラッシュをたいて写真を撮るなど)が多いという問題点もあります。「フラッシュをたかないでください!」とあれほどスタッフがしきりに声を張り上げているのに、なんであちこちでピカピカしてるんでしょうね?日本語を理解しない人々なのかな。

 今度は暖かい季節にもぜひ行ってみたいな。

 うわさでは、「ととりの森」という巨大な鳥かごに人間が入れるところがあるそう。オリや柵の隔てなく、いろんな鳥が自由にはばたく中を我々があるくのだそう。でも、排泄物は落ちてこないのだろうかねぇ?

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コメント

旭山動物園!どんな人が行くんだろ、って思ってたけど。なるほど!かなりな寒がりさんも行くんだなぁ。動物園というお仕事を新たに造った園長ら皆さんの苦労が報われるね。

投稿: のさ | 2007年4月 8日 (日) 00時06分

ほほお~~これがかの有名な旭山動物園ですね!写真どれも上手いね!
シロクマくん可愛い~!!
こんなでっかい体でも楽しく遊ぶ姿、なまで見たらさらに可愛いだろうねぇ・・ほっこり。
クマだけでなく、白ヤギさんもかわいいし、ヒョウさんも素敵。

よこはこのまえ品川の水族館に2つも行ったけれど、やっぱり動物、生き物って近くで見れば見るほど目が離せなくなるっていうか、それぞれにものすごい存在感があるなって思う。ふだんは共存とか深く考えていなくても、同じ地球の生き物なんだなぁ、この子達も一生懸命生きているなぁって、改めて地球の温暖化とか、考えさせられちゃうね・・。

投稿: よこ | 2007年4月26日 (木) 16時10分

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